夢十夜

嫌な夢を見た

ひどく怒られた、ただうっかりしてただけなのに、こてんぱんに。

陶房を尋ねた。
そこに🚓の特別な避難訓練かなにかを終えた知人一団もいて、一緒に見学させてもらった。
シャワーを渡され、濡れていたので髪を流し、その温かさにうっとりしていた。
すっかり流し終えて、次の人に渡そうとしたら、いきなり烈火のごとく怒られた。
「普通目上に譲るだろうが!失礼だ!何をやってる!無礼にも程がある!こっちが濡れて待っているのになぜ気がつかないんだ!まったく気が利かないやつだ!」等々怒濤のごとく責め立てられた。普段おとなしく、ろくに会話も交わしたことのない人だ。濡れていることも、待っていたことも知らない。私はシャワーを渡されたから浴びただけだ。それなのにこんなに叱責されるとは、その前に面食らって言葉もでない。それでも、最大限の詫びを述べ、頭を深く深く下げた。腑に落ちないながらも、そのあともことあるごとに詫び続けた。
他の人はなんとも思ってないどころか、私がそんな叱責を受けたことすら気がついていない。

なんか、目が覚めて今も理不尽だ。ろくに話さえしてくれない、愛想さえないあの人が嫌いになった。
行為の返報性というのがある。
見に覚えのない悪意は、おそらく八つ当たりだ。
そうしたものも自分が悪かったのかな、とその責めを負ってきた。思い返せばずっと。
でも、目が覚めて、夢の中ですら八つ当たりを受けたと、今気がついた。
モヤモヤの原因がわかってよかった。
くそ悔しいけど。
キライだ。
キライな人には嫌いという態度で接してやろう。
私を傷つける奴はキライだ。