つらつら

夢を見た
長屋暮らし、大雨洪水で、流されてしまったのか、私の車がない。
激しく埋まってる車。私のじゃない。
どこにあるんだろう、近所の方も一緒に探してくれる。
鳶職だというおばちゃんの、スタントマンを遥かにしのぐ身のこなし、ぼろビルの窓の外で階下に飛び移る。私は落ちるのが怖くて、へばりついて移動する。
車はまだ見つからない。
長屋の奥は、場末の食堂や焼鳥屋、大衆酒場や小料理屋が入っていた。
着物の女将の小料理屋の階段の下をくぐり、大通りを越え、町は表通り。半地下の店舗の庭に埋まっている車は、色が違う、形が違う、私の車じゃない。
でも、一緒に探してくれる見知らぬ人たちに、少し嬉しさを感じる。


はて、それがどうした。
夢のはなし。
返信がない想い人への拗ねた気持ちで、嫌味を言わないよう抑えるのが精一杯。
大切にしてくれないんだ、もうやめにしよう、そう思って眠りについた。

返信が届き、目が覚める。
「おはよう」それだけでうれしい気持ちと、もういいよ、何?って気持ち。
用意したプレゼントに「すごいな」って、釣られた様子。
ちょっと来るという。
会えるのはうれしいけど、ある意味作戦成功なのかもしれない。
けど、ほんとは単純に喜んでほしくて、好きそうなお酒を、いいやつを、選んだ。
でも、お祝いの日に祝ってあげられなかったし、ぜんぜん返信くれないし、もう拗ねちゃって、疲れた。
他に好きになる人の当てもないんだけど、他の人を好きになれたらいいのに。

気持ちが元気ない。
体は普通になったけど、まだ温泉はやっぱり疲れるけど、なにより心が元気ないのが問題。
元気の源が、元気を奪う。
拠りどころがない。

嫌われないように、負担かけないように、さみしいとか、拗ねてるとか、伏せなきゃいけないの?
自分で自分のご機嫌をとる。
そうなんだけどね。
そりゃそうだよね、全部覆い被さってきたら、重いよね。
そうだった。