父と私

父のごとく、私という家族を支えるために懸命に働いている。
男と変わらぬ働きを、女というハンディを背負いながら。
母のごとく、私という家族を支えるために家事をしている。
私個人という、楽しみや喜びは、少し置き去りになっている。
もっと、自分自身を大切にしていいよ。

家族が集まって、楽しく過ごすことは、できない。
支え合うこともできない。
家族の日は寂しいなと思う。

だからといって、気の合わない人を私の時間のなかに侵食させ続けることは、もうできない。

私は、私が一番大事。
誰かのために生きるのは、もう充分。
自分のために生きよう。
自分がしたいことをしよう。

そのためにしなきゃならないことはやる。

自分がしたいこと
それってなんだ。
自分の生きる証を残すことか?
愛とか、してあげたいとか、ピンと来ない。
「役に立ちたい」と言った。
自己顕示欲と、自分の存在意義を求めているんだ。
他者のためじゃない。

例えば、絵描きなら、絵を描き、自己を表現し、認められたいと思うように。
私は、社会に役立つ仕事をすることで、自分の存在意義を誇示したいのだ。

環境問題や社会問題を解決したい、それはパッと思い付くこと。
心に浮かぶこと。
でもそれを実現するのは困難の連続。
そこで頑張り続けるバックボーンは、その成果をあげることで、自分が認められたいという、よこしまな気持ち。
だから、一生懸命初心に帰ろうとする。

父の日にかこつけて、美味しいケーキを頂いた。
父並みに頑張る私に、お疲れ様
でもさ、父の日にこんな甘いショートケーキってどうなんだろ。
おとうさんの好みはもうちょっと甘さ控えめがいいんじゃないかなぁ。
ケーキで心が満ちるのは女子供。
家族の笑顔がおとうさんの心の栄養なのかなぁ。
あぁ、ちと栄養が足りないんだな。
ケーキは心の栄養だけど、体を動かすには、片寄りすぎ。
おかず食べて。