家族ってなんだろう

新しく家族になる喜びでいっぱい、幸せな笑い声でいっぱいの友人。

かたや、ほんとに家族ぐるみで仲良しだった家族が、急に壊れた。旦那は私と同じ年にこの土地にやって来て、奥さんの方が結果仲良しになって、親戚の子どものようなおちびさんたち。大好きって言葉がうれしいと教えてくれた、一番中のいいちびっこが、去っていく。一緒に育ってきたような家族が壊れて別れて、出ていってしまう。

もうひとつの家族がたぶん壊れた。後輩も別れた。そのパートナーの信じがたい行為。なぜそんなことになるまで誰も気がつかなかった?
仕組みも、夫婦である彼女も。なぜ彼はそんなことをしたのか。家族だけでなく、この土地と世界の人々を裏切る行為を。いい人だと思ってた。どこで間違った?わざと裏切る行為をしたのか?信じたくない。思い違いであってほしい。

ドラマでは、身寄りなく保護施設で共に育った子どもたちが、人を殺めても、自分を殺させても、嘘を重ねて罪を背負おうとしても、大切な共に育った家族のような希望を守ろうとする、悲しすぎるストーリー。そんなにも大切なものなんだ、家族って仲間だ。運命共同体だ。そんなにも深い絆なんて、結んだことがない。

私の人生は平穏だ。いたって問題ない。
たいした問題はない。
酒で酔いつぶれてすべての穴から流れ出ても、苦しくて苦しくて首をくくりたい日が続いても、時々世界平和を実現できそうな気がして飛ばしすぎても、一人の夜は静かで寛げる。いたって平和だ。ありがたい。
雨の晩に濡れることも寒さに凍えることもない。大風に吹き飛びそうで持ちこたえる羽生の宿。明かりも、水も、暖も、テレビも、パソコンも、スマホで世界と繋がることも、なに不自由ない生活をありがとうございます。
寂しさには慣れている。失う痛みより、慣れた寂しさの方が、かえって気楽だ。
新しい幸せより、慣れ親しんだ寂しさの方が楽なのは、怖がりなせいだろうか、横着なせいだろうか。いや、いいさ。誰かの目さえ気にしなければ、お気楽で楽チンだ。静かで安らぐ。四六時中一緒にいれる人なんかいるだろうか。人と一緒にいて、自由になれない私はこれが落ち着くんだ。
こんな私でも、一緒にいられる人が現れるかな。一緒に楽しんで、支え合って、心の拠り所になる人がいいな。
そんな風に一緒にいられる人が現れますように。